halehina's blog

ハワイの伝統文化であるロミロミを中心に、ハワイを深く掘り下げていきます

秋・冬休みのお知らせ&ハワイ島のホットポンドのお話

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アロハ!

秋めいてきたと思っていたらもう10月。朝晩の冷えがやって来ましたね。ロミロミサロン「Hale Lani o Hina」は、今から秋冬休みに入ります。そして思い切って、身体が冷えやすいこの季節に、湯治の旅をすることに決めました。

 

湯治といえば温泉。日本には沢山の温泉があります。温泉の泉質によって色んな効果があると言われていますが、日本では昔から湯治をして、病気を治すという考え方があります。人間だけではなく動物たちもその効果を知っていて、傷を癒す為に湯に浸かっている動物を見つけたのが源泉発見のきっかけという場所も多いと聞きます。

 

温泉の泉質は9種類あると言われていますが、その内容は単純泉塩化物泉、炭酸水素塩泉、硫酸塩泉、二酸化炭素泉、含鉄泉、硫黄泉、酸性泉、放射能泉となっています。例えば単純泉は無色透明で刺激が弱いので赤ちゃんでも入れます。また、慢性婦人病や不妊症、月経障害などにいいのが塩分を含んだ塩化物泉、他にも鉄分をたっぷり含んだ含鉄泉や匂いが独特の硫黄泉など、一言で温泉とは言い表せないような特徴がそれぞれにあります。

 

最近は湯治で身体を治療するといった昔からのものとは別に、安価な長旅としても利用されているようです。自炊をしながら長期滞在する自炊宿といったスタイルもありますし、マンション型式貸別荘のコンドミニアムもあるようです。もちろん短期間で温泉街の湯巡りするスタイルも人気で、入湯手形を使って1日で幾つかの温泉を巡ることができるような場所もあります。

 

温泉って考えてみると凄いですよね、だって気持ちよく温まっているだけで身体を治癒できるんですから。しかもその熱の元は地下にある、大地のエネルギーそのものなので、私たちが地球からダイレクトに身体に受け取ることができるギフトとも言えるでしょう。

 

温泉といえば、日本だけではなく世界にもあります。ハワイ島にはホットポンドと呼ばれる空間がありました。実はこのホットポンド、今年の地震で始まった溶岩活動によってあっという間に埋まってしまったのです。観光地としても有名な場所でしたが、このホットポンドの消失は地域の人々にとっても大きな悲しみとなっていました。

 

ですが、この溶岩を流し続けた火山の女神ペレは、破壊だけではなく創造の女神でもあったのです。ホットポンドがあったカポホと呼ばれる場所に、ペレは新たに美しいラグーンを作り上げました。それだけではなくポホイキと呼ばれる場所には長い黒砂のビーチが誕生し、その近くには新たに小さな島が浮かび上がってきたといいます。ハワイの女神様がそんな素敵な事をしてくれる訳はきっと、人々がいつも彼女を敬い、彼女の為の踊り(フラ・カヒコ)を踊り続けているからなのではないかと、私はそう感じています。

 

新たに生れたラグーンがまた、人々に愛されるホットポンドとなる日を心に思い浮かべながら、日本の温泉で湯治の日々を送りたいと思います。また、サロンを再開する時にはお知らせいたしますので、暫くの間お待ちくださいませ。では、A HUI HOU(またね)!

 

 

※写真は、黒川温泉の黒川荘パンフレットより転載させて頂きました。